スズメバチの1年間

女王蜂の目覚め

女王蜂が越冬から目覚めるのは、4月から5月頃にかけてです。

女王蜂は空腹で弱っているため、すぐに巣作りに取り掛かりません。

まずは樹液や花の蜜などを舐め、空腹を満たすます。この頃の女王蜂には攻撃性はないです。スズメバチの活動期の中で最も被害が少ない時期です。

巣作り

初期の巣

体力を回復させたスズメバチの女王は、営巣場所を求めて、あちこちと飛び回ります。安全な場所を選ぶと、いよいよ巣づくりを始めます。

約1ヶ月ほど経過して、女王蜂が産んだ卵が成虫へと羽化する間は、女王蜂がエサや巣材を集め、子育てなどを1匹で行います。

羽化

7月前後に、働き蜂の羽化が本格的になります。女王蜂は産卵に専念するようになって、産卵以外のことは全て働き蜂が行うようになります。この頃から巣は急速に大きくなっていきます。

巣の巨大化は9月下旬頃までにピークを迎えます。基本的には、巣や蜂自体に刺激を与えなければ攻撃してくることはほとんどありません。しかし9月頃、巣の規模も拡大され、巣を守ろうとする防衛本能が高まり、攻撃性が増します。

新女王蜂の誕生

9月下旬から11月頃にかけては、オスバチが羽化しだし、その1、2週間後には翌年女王となる新女王蜂も誕生します。この頃になるとエサとなるものが減少してくる頃で、エサ不足による苛立ちなどから非常に興奮状態となっているものもあり、攻撃性が高まっている状態が続いています。

それぞれ羽化したオスバチと新女王蜂は、羽化して1、2週間ほどは巣内にとどまりますが、よく晴れた日の午前中に特定の場所にオスバチが集まって飛び回り、巣から出てくる新女王蜂を待ち受けて交尾をします。一度飛び出したオスバチと新女王蜂は、再び巣に戻ることはなく、新女王蜂は交尾を終えると、越冬場所となる安全で探して移動します。

オスバチと新女王蜂が飛び立つ頃には、巣の営巣活動も終了し、巣内の働き蜂たちも寿命を迎えると死んでいき、巣は空の状態になります。